デザイン・広告業界の転職|ブラックを避けてホワイト企業に就職するために

デザイン・広告業界はブラック企業だらけでホワイト企業なんてないでしょ?と思っている人も多いのではないでしょうか?しかしデザイン・広告業界の中にも一般的な制作会社や広告代理店よりもホワイトな会社は存在します。

 

当サイトでは、デザイン・広告業界で転職・就職を考える人に向けて、管理人のホワイト企業への就職事例を紹介しています。

 

 

管理人の体験談|デザイン・広告業界はブラック企業だらけ

デザイン・広告業界はブラック企業だらけで「全体がブラック業界」です。この記事を書いている管理人も「デザイナー・アートディレクター」としてデザイン業界・広告業界に従事していましたが、現在は一般的な制作会社・広告代理店とは違う会社で働いています。

 

管理人の転職回数は合計6回で、制作会社・広告代理店・印刷会社のデザイン部署と渡り歩きましたが、今の会社に行きつくまではホワイト企業と呼べる会社はありませんでした。そして全ての会社が倒産している状況です。

 

デザイン・広告業界の会社

デザイン業界|制作会社・プロダクション

デザイン業界といえば「制作会社・デザイン会社・プロダクション」と呼ばれる会社が一般的。広告代理店の下請けである場合が多く、業界的には最下層に位置しています。

 

広告業界|広告代理店

広告業界といえば電通や博報堂などの大きな広告代理店をイメージする人も多いでしょう。しかし業界には従業員が数人しかいない小さな広告代理店もあります。このような広告代理店は制作会社と同じで、零細企業である事が多い特徴があります。

 

印刷業界|デザイン部署

印刷業界は内部にデザイン部署を持っている事が多く、こちらもデザイン業界の一部と言ってもいいでしょう。管理人が最初に就職したのが印刷会社のデザイン部署でしたが、内容が酷くて3年でギブアップしました。

 

デザイン・広告業界の問題点

 

長時間労働

一般的に長時間労働と言えば、100時間を超える業務時間など、国の決めた基準がありますが、殆どの会社がその法令を遵守していません。

 

さらに国はブラック企業を支援する為に「裁量労働制」というバカな法案を決め、これが会社に利用されて大手を振ってスタッフをコキ使うに現状があります。

 

裁量労働とは?|wikipediaより引用

裁量労働制は、労働基準法の定めるみなし労働時間制のひとつとして位置づけられている。この制度が適用された場合、労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できる。

 

適用業務の範囲は厚生労働省が定めた業務に限定されていて「専門業務型」と「企画業務型」がある。導入に際しては、労使双方の合意(専門業務型では労使協定の締結、企画業務型では労使委員会の決議)と事業場所轄の労働基準監督署長への届け出が必要である。弁護士の市橋耕太によると、通常は会社側に残業代の支払い義務が生じるため残業を抑制する方向に働くが、裁量制はいくら働いても一定額のため、時間管理がおろそかになりがちだという。

 

裁量労働は本来、働く人に向けた法案ですが、実情はブラック企業に利用されているだけのザル法。こんな悪法がある限りデザイン業界・広告業界からブラック企業が消える事はありません。

 

低賃金

上記の長時間労働が低賃金に拍車をかけている現状があります。自分が低賃金であるか否かは、給与から本来貰えるはずの残業手当を算出してみましょう。

 

総支給額で見ると恐らく殆どの人が国が定めた最低賃金を大きく割っているハズ。コンビニなど学生アルバイトの方が高給取りなんて場合もあると思います。それほどデザイン業界・広告業界では低賃金でコキ使うことが当たり前となっています。

 

パワハラ

デザイン・広告業界ではパワハラも常習化しています。さらに悪いのが、部長・課長など役職にある人間が普通にパワハラをします。そもそもパワハラの定義は暴力ではなく、残業の供与など、権力を振りかざした事態でパワハラとなります。

 

つまりデザイン広告業界では、会社自体が従業員にパワハラしている状況と考えましょう。

 

セクハラ

デザイン・広告業界ではセクハラも常習化しています。この業界は意外と女性もいますよね?その人達が深夜まで残業したり徹夜をするので日常的にセクハラ被害に遭います。

 

精神疾患

この業界は精神に異常をきたし、うつ病や精神疾患で退職する人が多過ぎ。それも過酷な労働時間や低所得、さらにパワハラ・セクハラなどが多く、普通の人はスグに辞めていきますよね?それもこれも全てデザイン業界・広告業界がブラック企業だらけという現状があります。

 

この状況を打破するには、デザイン・広告業界でも「ホワイトであろう会社」に転職・就職する以外に方法がありません。

 

どうすればホワイト企業に転職・就職できるのか?

 

それでは、どうすればデザイン業界・広告業界でホワイト企業に転職・就職できるのかを紹介します。

 

まず一般的なデザイン会社・制作会社・広告代理店は、殆どがブラックなので除外して会社を絞ってください。

 

狙うのは「インハウス・ハウスエージェンシー」と呼ばれる、他業種で「デザイン部門」を持っている会社。

 

インハウス・ハウスエージェンシーとは?

インハウス・ハウスエージェンシーとは、メーカー企業などが自社の中に持っているデザイン部門のこと。現在、私も「とあるメーカー」のインハウスで広告部門の責任者をしています。

 

例えば「商品カタログ」を下版する、Webサイトの改変やローンチ時などは深夜残業もありますが、一般的な制作会社や広告代理店で働くよりも100倍、いや1万倍楽となります。

 

インハウス・ハウスエージェンシーのメリット

  • 残業が少ない
  • 残業代が支払われる
  • 福利厚生の充実
  • 休日出勤が少ない
  • 離職率が低い

さらに給与面・福利厚生面ではメーカー基準なので遥かに好待遇です。正直な事をいうと、今の会社に転職できなかったら結婚もできなかったと思います。

 

インハウス・ハウスエージェンシーのデメリット

  • 求人数が少ない

 

インハウス・ハウスエージェンシーへの転職・就職で大きな問題点は「求人数が少ない」こと。ホワイトであればあるほど人が辞めないので、求人が出た時の倍率が高くなる傾向にあります。つまり、インハウス・ハウスエージェンシーへの転職・就職は「長いスパン」で考える必要があります。

 

管理人が今の会社を見つけたのは「マスメディアン」

最後に管理人が今の会社を見つけた転職サイトの「マスメディアン」を紹介しておきます。マスメディアンはデザイン・広告業界の転職を支援しており、他の転職サイトと比べても求人数が多いのが特徴です。

 

管理人はブラック企業に勤めながら、マスメディアンでインハウスの求人のみを探し、約3か月後に転職することができました。正直いうと3ヶ月という時間は短くラッキーだったと思っています。良い会社と巡り合えるのは「運」なども左右しますが、行動しておかないとその運も使う事が出来ません。